2025年8月に、NSW TrainLinkのメルボルン→シドニー間を寝台列車で旅行した。予約から乗車について日本語で読める情報が少なかったので、感想を書いておく。
予約方法
https://transportnsw.info/regional-travel
メルボルン〜シドニー間の列車は上記URLから予約できるが、Webで予約できるのは一等席・二等席のみ。
寝台車(Sleeper Cabin)については、性別確認が必要なため、2026年現在でも電話予約のみ(!)車両の老朽化により寝台そのものが近々廃止されるという話もあるため、予約前に存在自体を確認しておいたほうが良さそう。
寝台車に関する案内は、以下のページに掲載されている
https://transportnsw.info/regional-travel/travelling-onboard/sleeper-cabins
電話予約について
利用者の多い路線のため、寝台車を利用したい場合は、少なくとも一か月前に予約を推奨する。
海外旅行者用の予約カウンターの電話番号は +61 2 3814 0210 (営業時間は毎日7:00〜22:00)
実際の電話予約の流れは、おおむね以下のようなもの。
① 電話をかける
自動音声が流れる。案内に従って番号を押す形式だが、全く英語が聞き取れないため適当に「1」などのボタンを押していたらオペレーターに繋がった。
② 寝台列車を予約したい旨を伝える
乗車日、乗車区間、国籍、氏名、メールアドレスなどの個人情報、ベッドの希望(上段か下段か)など聞かれる。一人での予約だったため、相部屋になる可能性があるが問題ないか、との確認あり。前述のとおり人気路線なので、一人予約の場合ほぼ知らない人との相部屋になる。相部屋が嫌な場合は二人分予約するしかない。
③ クレジットカード番号を入力する
支払いはクレジットカードで行う。カード番号は口頭で伝えるのではなく、電話機のダイアルで入力する方式。予約手続きが完了すると、その日のうちに連絡したメールアドレス宛に確認メールが届いた。

通話中、オペレーターの人がこちらの名前のスペルやメールアドレスについて、フォネティックコード(「アルファ」「ブラボー」「チャーリー」とか言うやつ)を使って復唱してくれるのだが、馴染みのない日本人からすると、いきなり単語の詠唱が始まったようでかなり戸惑う。
自分も最初は何を言われているのか分からず、何度も聞き返してしまい、ずいぶん時間をロスしてしまった。まあ右も左も分からない状況で電話しても、20分くらいで終わったので「電話料金で数万円になった!」ということにはならない……と思います。
乗車まで
さて乗車当日、メルボルン・サザンクロス駅に到着。

周辺は落ち着いた雰囲気で一人でスーツケースを持って移動していても、不安を感じることはなかった。駅構内には売店やカフェなどもあり、自由に時間をつぶせる。
寝台列車のカウンターは地下にあった。構内に表示や掲示板が多く、特に迷うこともなし。

電子掲示板を見て指定されたホームに向かったところ、バス乗り場だった。
どういうことかと思ってカウンターで聞いてみると、線路トラブルのためセントラル駅からは発車せず、バスで郊外の駅まで行き、そこから列車に乗り継ぐとのこと。面倒くさい。

事前にお知らせメールが来ていた。 まったく確認せず……

バスに乗ること45分。 そこからさらに45分ほど待って、ようやく乗車。

車内はこんな感じ。
今回は地元の方と思われる50代くらいの女性と相部屋だった。内鍵はあるものの、部屋の内部にプライバシーはほとんどない。何せ狭いので、スーツケースを置いたらドアの開け閉めもままならない。

車内には呼び出しボタンがあり、「そろそろ寝たいな」と思ったタイミングで押すと、係員さんが来て座席を上げ、ベッドにしてくれる。

さて早速シャワーを浴びに行く。
寝台列車の設備として、シャワー・トイレ・洗面台がユニットバスみたく同じ部屋にまとまっている。2部屋(4人)で一つのシャワー室を使う形なので、時間が経つほどどんどん汚れてくので一番風呂に入りたいところ。
お湯は出るし、石鹸も備え付けのものがあるが、独特の湿ったにおいがする。古い造りなので、ピカピカではない。生理的にムリというほどのレベルではないが、あまり長居したくない空間。

わかりにくいが、壁に便座と洗面台が収納されている
走行中は揺れるうえに、室内も狭いので乗り物酔いで気持ち悪くなった。敏感な人は酔い止めを飲んでおくといいと思う。(相部屋の女性は「あれはシャワーじゃなくてアドベンチャーだよ!」と言っていた……)

乗車前の待ち時間で仲良くなったおじさんにココアをおごってもらった。 食堂車はないが、車内販売はある。乗車後すぐに利用できず、準備が整うとアナウンスが流れた。

客層は全体的に落ち着いた雰囲気で、危険な感じはなし。

写真がぶれているがベッドはこんな感じ。身長158cmの自分が寝てちょうどぴったりだったので、ほとんどの日本人男性(とオーストラリア人)にとっては小さすぎるような気がする。
室内にはコンセントがあったが、ひげそりのシェーバー用のものだったため、スマホの充電には使えない。モバイルバッテリーがないと翌日の行動が厳しい。

今回は線路トラブルで乗車時間が遅れたこともあり、あまりゆっくりしている時間がなく早々に寝ることにした。日中の観光で歩き回っていたため、それなりに眠れたが、耳栓は持っていったほうが良い。

起きた。
身支度や片付け、景色を楽しむ時間を考えると、到着の1時間半前には起きておきたいところ。 朝食でシリアルと牛乳パックをもらったものの、朝ごはんは別で食べたかったので手を付けず。

という感じで、シドニーに到着。最初は大変だったが、結果的にはそこまで大きく遅延することもなかった。
自分が予約したときの料金は235ASD。予約時(25年3月)のレートでは 2万2000円 くらいだが、現在(26年4月)のレートでは 2万6500円 になっていた。
とまあ決して安くはないが、宿代と移動代を兼ねていること、さらに時間を節約できることを考えれば、こんなものかという感じ。楽しかったです。